現代はスマホやSNSの活性化、デジタル技術の進化によって、1日の大半をデジタル機器と向き合い、自ら情報を取りに行かなくても情報が入ってくるという生活しています。
情報量があまりに多くて、インプット過多になっているビジネスマンこそ、デジタルデトックスして頭と心をスッキリさせて、生産性をあげていきたいものです。
今回はそんなデジタルデトックスがもたらす効果とやり方を紹介していきます。
デジタルデトックスとは?
デジタルデトックス ( digital detox ) というのは、「一定期間スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスとの距離を置くことでストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや、自然とのつながりにフォーカスする取り組み」*のこと。
*日本デジタルデトックス協会より引用
一定期間とあるように、完全に”デジタル断ちをする”というわけでなく、意識的にデジタルと離れる時間を作ることで、頭の奥の方に凝り固まっていた疲れやストレスを減らそうという取り組みです。
【スマホ疲れに悩む現代人・ビジネスマン】1日のスマホ利用時間は?
デジタル化が進む現代では、多くの人がスマートフォンやタブレット、パソコンなど、複数のデジタルデバイスを持っています。いつでも欲しい時に片手で情報が得られる便利なものです。
しかし、便利だからこそ離れる時間がなく、いつも一緒に行動してしまいがち。あなたは1日のうちどのくらいデジタルデバイスに触れていますか?
こちらはスマホの利用時間を調査した結果です。
これに加えてタブレットや仕事ではパソコンを使うことを考えると1日のうちの大半をデジタルデバイスと向き合っていることがわかります。
もしこのうちの少しでもスマホから離れる時間ができるとしたら、今までにはない時間が過ごせるとは思いませんか?
ここから、デジタルデトックスすることで期待できる効果とメリットについてご紹介していきます。
デジタルデトックスに期待できる効果とメリット
目と脳など身体の疲れが取れる
スマートフォンを長時間見続けると目や脳が疲れてしまいます。気が付かないうちにスマホ近視やスマホ老眼を引き起こすともいわれているので、最近ちょっと画面がぼやけるなと思っているなら要注意です。
パソコンも目はもちろん肩や首などに負担がかかります。デジタルデトックスすることで、目の疲れの改善や首・肩周りの凝りの解消にもつながります。
ストレスが減り睡眠の質が良くなる
寝る前、横になってからもSNSや動画を見たりしている人は少なくないと思います。
しかしながら、寝る前にスマホの画面を見ると、ブルーライトという光によって脳が覚醒し睡眠ホルモンとも言われるメラトニンの分泌量が抑制されてしまいます。
脳が覚醒状態で寝ると、眠りが浅いなど睡眠障害の引き金になることも。
寝る1時間前にはスマホから距離を置くことで、脳の覚醒を防ぐことができます。
メラトニンが分泌されたリラックス状態の脳は、睡眠の質を向上してスッキリとした良い目覚めにも繋がります。
雑音が入ってこないからスッキリ
有名な女優が結婚したという情報が耳に入れば、「相手は誰だろう、出会いは何だろう」など気になって、ついつい調べてしまいがちになりませんか?
自分の生活には全くもって関係のない情報でも、少し耳に入ることで気を取られてしまうというのはよくあることです。
そうして知らず知らずに脳にインプットしている情報量は莫大です。
この不必要な情報=雑音が入ることで本来考えなければならないことに集中できず、頭の中でノイズに振り回されることはよく起こります。
雑音を受け取らない状況を作ることで、雑念に振り回されることなく自分の求めているものが何か明確に判断できるようになります。
不要な情報へのアクセスを減らしたことで、自分の必要な情報だけに思考が集中できるので、新しい企画のアイディアなども生まれやすくなるでしょう。
時間が上手に使えるようになって新しいモノや人と出会える
暇さえあればスマホを触っていて、トイレもお風呂も肌身離さず持ち歩く、という人も少なくありません。そんな人は自分でも気が付かないうちに多くの時間をデジタルデバイスへ費やしています。
その時間の使い方、本当に有効ですか?
なんとなくスマホに費やしてた時間をデトックスして、時間を有効活用できるようになると、家族と会話を楽しんだり、友達とランチをしたり、カフェなどで新しい出会いがあるかもしれません。
人やモノと対話する時間に充てることで、自分や友人など周囲の環境と向き合い充実した時間を過ごすことができます。新しい発見や新しい出会いを通じて、これまでの普通の生活では出会えなかった体験が待っているかもしれません。
新たな時間が出来たことで、
- 新しい趣味を見つけたり
- 取りたかった資格の勉強をする
- 副業にチャレンジする
など、これまでなかなか取り組めなかった物事へ挑戦する良い機会になります。
デジタルデトックスすることで、身体的にも精神的にもメリットがあり、想像力(創造力)が高まり、五感が冴えてひらめきが良くなるとも言います。
時間的な余裕ができることで日々の暮らしを見つめ直すきっかけになったり、目も頭もスッキリすることでアウトプットが良くなり生産性が上がることも期待できます。
デジタルデトックスの方法・過ごし方
デジタルデバイスに触れている時間を可視化する
少しでもデジタルデバイスの使用量を減らすために、まず自分が1日のうちどれだけスマホを使用しているのか把握することからはじめましょう。
iPhoneであれば「スクリーンタイム」、Androidなら一部に搭載されている「デジタルバランス」機能で、スマホの使用時間を確認することができます。
自分が1日のうちどのくらいデジタルデバイスと向き合ってるか把握できたら、実際に減らしていく方法を6つ紹介しますので自分にあった方法を探っていきましょう。
意識的に見ない時間と場所を決める
方法はシンプルで、まずはスマホを意識的に見ないという決め事を作りましょう。
例えば、通勤中の電車やバスの中でスマホは触らないと決めて、カバンの中にしまっておき、代わりに本を読むという選択をする。または、寝る前1時間はスマホを触らないと決めて、隣の部屋に置いておくなど、使わない時間や場所を決めることから始めましょう。
とはいえ、無理は禁物です。
スマホの通知や着信があると、脱落しがちなので、見ないと決めた時間だけ電源をオフにするのも有効です。
簡単でクリアしやすい条件を設定して少しずつ時間を増やしていくことでデジタルデトックスタイムを継続的に実行して行くのがオススメです。
散歩やランニングをする
「家の中では、つい触ってしまいがち。」という方は物理的に距離を置くのがオススメで、手っ取り早い方法が運動です。
スマホは家に置いて近くの公園に散歩をしに行くだけでもOK。最初は近くのコンビニから始めるくらいの気持ちでスマホを持たずに散歩してみるのはいかがでしょうか。新しいシューズを買って、ランニングをしてもよいでしょう。
スマホを持たずに散歩やランニングすることで、今まで気が付かなかった街の変化や四季の小さな変化も感じられます。そして何より自然を体で感じることで、更なるリラックス効果も期待できます。
料理に打ち込む
ラーメンや燻製など自分の好きな料理を自分でイチから作るなど、普段お店でしか食べないような料理を再現してみるのも手です。
凝った料理なんて無理、という方でも大丈夫。レシピ通りの料理でもOK。普段と違うのは五感を研ぎ澄まして料理に打ち込むということ。
音を感じながらリズミカルに野菜を切る、食材の香りや色、感触など五感をフルに感じることができるのは料理の良いところ。いつも使っている食材も、感じ方ひとつでこれまでとは違う見え方があるかもしれません。
読書や日記アナログに過ごす
デジタルに偏った時間をあえてアナログに過ごしてみるのも良い方法です。読書をしたり日記や手帳を書く時間にあてるという過ごし方はいかがでしょうか。
本というのは現実離れした世界に連れて行ったり、数えきれないほどの知識を与えてくれる宝庫です。せっかくなので電子書籍ではなく図書館に行って新しい本との出会いを求めたり、本屋で気になる本を買ってもよいでしょう。
まずは休日にスマホではなく本を持って、近くのカフェに出かけてみましょう。いつもより集中して本が読めたり、コーヒーの香りがいつもと違う感じ方になるかもしれません。
1日の最後に日記をつけたり手帳に明日の予定を書くことから始めるというのもおすすめです。
強制的に閉じ込める
そうはいってもつい手を出してしまう。スマホから離れる自信がない。という方は「タイムロッキングコンテナ」という強制的な手段をとってみましょう。
このコンテナはタイマーがついており、ロックが可能な収納ボックス。ロックがかかると、設定した時間までは、どんなことがあろうとフタを開けることが出来ず、取り出せなくなる仕組みになっているので、どうしてもスマホから離れられない人には有効な手段です。
数日間の旅に出る
パソコンやスマホから離れて、旅にでるのもおすすめ。ホテル滞在なら快適に過ごすこともできて、自然散策やアクティビティなどを体験するなど普段味わえない経験をすることで、デジタルデバイスからも距離を置きやすい状況になります。
海外旅行のように大掛かりな旅行をしなくとも、普段と違った環境に身を置くだけで色々な刺激を得やすくなります。
家族ならキャンプに行くなど、ちょっとした旅に出て自然を感じるというだけでも、考え事を整理したり、面白い発見があり、良いインプットが得られるでしょう。
デジタルと上手に付き合おう
デジタルデバイスは非常に便利なツールです。
SNSやブログを通じて、多くの人たちに情報発信ができるなどメリットもあるわけで、100%シャットダウンする必要はありません。ただし、情報過多で振り回されないように、入れる情報量をコントロールすることが大事になってきます。
デジタルに支配されずに上手く付き合っていくことで、質の良いインプット環境を整えましょう。
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