こんにちは、マーケターのエルモ(@elmo_marketing)です。
今回は、世の社長たちがおおっ広げには語らない「資本主義の攻略法」について説明していきます。
なぜこのような記事を書くかというと、「会社員を極めるだけでは一生豊かになれない」という残酷な事実を、読者の皆さんにご共有できればと思ったから。
この世はポジショントークで溢れていて、なかなか「資本の真実」について語る人がいないのが実情。
・サラリーマンの大半は知らない
・経営者は表立ってこの話はしたくない
という状況でして、「資本主義の攻略法」というコンテンツが、ニーズに対して供給が全く足りていません。(キャリアアップコンテンツはたくさんあるんですけどね・・・・)
今回は、私エルモが考える、あまり大きな声では言ってはいけない個人キャリアの真実について、解説していきます。(私のポジショントークが含まれていることはご了承くださいw)
✏️この記事を書いた人✏️

この記事を書いている筆者は、本業、副業でマーケティングに携わり、以下のメディアでもマーケティングを情報を発信しています。
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資本主義の攻略とは、経済的に自由になること

まずは、資本主義攻略の定義を。
資本は、お金、スキル、時間、人間関係(社会資本)など、様々なリソースを指しますが、ここでは「資本=お金」とさせてください。
個人全員がFIRE(経済的独立)を目指すべき時代に生きている
近頃、FIRE(Financial Independent Retire Early)というのものが流行っています。
簡単にいうと、「早期に多くのお金を蓄え、労働に縛られない生き方を実現する」という概念です。
FIREには賛否両論あります。
「早期リタイアしてもちっとも楽しくないし、仕事をしていた方がいい」といった意見が、アーリーリタイア経験者からは出てくるようです。私もまだFIREに辿り着いていないのでわかりませんが、確かに「暇すぎてつまらない」という側面はあり得るでしょう。

エルモFIRE思考にとらわれて、生活コストを落としすぎる。
貴重な経験の機会をロスするリスクも一応あると思います。
ただ、「若い(40代くらいまで?)うちにお金を稼ぎきる」ほうがいろいろと合理的だと私は考えています。
スキル(稼ぐ力)の陳腐化が加速する時代は、お金を稼ぎ切ったもの勝ち
LIFE SHIFTの著者リンダグラットンは、これからの時代は、人生がマルチステージ制になり、「教育⇆仕事」を繰り返すことになると、自著で語っています。
つまり、一度手に入れた稼ぐ力の寿命が短くなることで、新しい仕事を手に入れるために、再び自分を教育する必要があるということです。

ぶっちゃけ、リンダグラットン氏が言ってることは理想であり、現実はもっと残酷なモノになると予想しています。
人間、歳を取れば取るほど、一度身につけた常識やスキルを捨てることが難しくなります。つまり、新しいスキルを獲得する分には、若い人ほど有利だということです。
たとえば、SNSマーケティングに長けた人材は、50代よりも20代30代に多く、新しいビジネス(お金稼ぎ)においては、若い人ほど有利な構造になっています。
現代は、これまで身につけたスキル(稼ぐ力)が陳腐化しやすいうえ、年を取れば取るほどスキル獲得の自己教育が難しくなってくる、なんとも生きづらい時代に私たちは生きているのです。変化が激しい時代のまとめ
- スキル(稼ぐ力)の陳腐化が早まっている
(一つのスキルで稼げる期間が短くなっている) - スキルを獲得するのは若い人ほど有利な可能性が高い
- 未来が不透明すぎるので、スキルやキャリアではなく、お金を蓄えておくべき
【会社に依存しない生き方】サラリーマンを極めるだけでは豊かになれない

私の個人的な経験談を交えてお話しさせてください。
超簡単にいうと、どのような職種でも「基本的に、会社員をやっているだけでは豊かになれない」と心得ておくべきです。
サラリーマンの収入構造を理解する
サラリーマンは、時間を捧げた対価として、会社から給料をいただいているのですが、実際にはアルバイトの延長でしかありません。
時給労働で働いているので、収入を増やすには
- 労働時間を増やす
- 時給を上げる
の2択しかありません。
しかも、会社側からすると、私たち会社員は立派な労働資源。経済的な自由を社員に与えるほど高単価な時給が設定されることはまずありえません。(一部成果報酬型の企業ではあり得るかもです)
なので、サラリーマンだけをやっている限り、構造上フィナンシャルインディペンデントになるのは難しいというわけです。
個人が豊かになる方法は「自分の商品」を持つこと
では、どうすれば私たち個人は経済的自由に近づくのか?
結論、「自分の商品」を持つことです。
自分でなにかしらの商品を持つオウンドビジネスと、サラリーマンで得られる収入の違いはこのようなイメージです。

サラリーマンの収入が、
- ミクロで見ると・・・毎月の収入は働いた時間に紐づいている
- マクロで見ると・・・年次に合わせて給与テーブルが決まっている
のに対して、
自分で商品を持つオウンドビジネスは、
- ミクロで見ると・・・労働時間に比例せず、とくにスタート時は収入が発生しない
- マクロで見ると・・・生み出した価値(利益)はすべて自分に返ってくる
と、サラリーマン収入はアップサイドが決まっているのに対し、オウンドビジネス収入は青天井。
つまり、まとまったお金を短期間で稼ぐには、なにかしら自分のビジネス(商売)を持つ必要があるのです。

たとえば、サラリーマンマーケターとして商品をたくさん売っても、豊かになることはありません。それは、売り物が他人の商品だからです。この事実に気付くのにメッチャ時間がかかりました………苦笑
以下、個人が持てる商品の一例です。
【例】自分の商品とは?
・企業の売り上げを上げる人材
・Webメディア
・イベント運営
・コミュニティ運営
・グッズ販売
・コンテンツ販売
・WEBサービス
・不動産
個人と法人の2つの人格を使いこなし、支出(税金)をおさえる
ここまで「収入の最大化」について話しました。そして、もうひとつ忘れてはならないのが出ていくお金を減らす「支出の最小化」です。もっと具体的にいうと、税金のコントロールです。
作家の橘玲さんは「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ」で、合法的な範囲内でできるだけ税金を払わないことは億万長者への近道とおっしゃっています。
具体的にアクションプランをまとめると、
- 生活費の一部を事業経費に振り返る
- 所得税の発生しない範囲で年収を決める(法人なりした場合)
- 個人資産を法人名義で運用する
個人事業、マイクロ法人事業で収入を上げられるようになると、すぐにインパクトが出せるのが①生活費の一部経費計上ですね。
サラリーマンは「給与-必要経費(給与所得控除)」に所得税がかかり、いわゆる「手取り収入」が決まるわけですが、経費をコントロールできないので、必然的に手取り収入もコントロールできなくなります。(厳密には、そこに、社会保障料と住民税が加わります)

一方で自営業として収入があれば、住宅の賃貸費用、電気・ガス代の一部、ネット代を経費に回すことで、家計が楽になるうえ、所得税(または法人税)を下げられるという二重のメリットが発生します。
さらに個人事業をマイクロ法人化できれば、年収を自由に決め、所得税を過剰に払いすぎない節税コントロールもできるようになります。
ということで、個人で収入が上げられるようになると、実は節税の面でも多大なメリットがあるとだけ覚えておけばOKです。
【会社に依存しない】個人が資本主義を攻略する方法
ここから、より具体的に、「凡人の個人が資本主義を攻略する方法」について考えていきます。
ポイントは、守りのサラリーマン収入、攻めの複業(オウンドビジネス)で戦うこと。さらに、攻めと守りで得た資本を、複数の場所に投資して、お金の巡りをよくしていきます。
あくまで本業の仕事も、自分株式会社にとっては、イチポートフォリオに過ぎないスタンスで、本業、複業、金融投資、趣味とお金の依存先をたくさん持つ姿勢が重要なのです。
具体的に図解するとこうなります。

具体的に、個人が持つべきマインドは以下の通り。
- 会社員として毎月一定額の給料を稼ぎ続ける
(会社員の収入をベーシックインカムと捉える) - サラリーマンの経験で、スキルと人脈も稼ぐ
- 複業で、本業に依存しない収入源を確保する
- 趣味(好きなこと)を追求して、未来のビジネスに繋げる
- 余分なお金は資産運用にまわし、資産を最大化させる
このようにして、時間を捧げてその対価としてお金を得るサラリーマンに集中依存の体制から、自分株式会社のビジネスオーナーとして、リソースをあらゆるところに巡らせるのが、資本主義を攻略する方法となります。

自分株式会社の社長として、「自己内利益を最大化させる」視点を持ってみよう!
個人が資本主義を攻略する具体的な5ステップ
ここから、さらに具体的に、自分株式会社の自己内利益を最大化させるステップを考えていきたいと思います。
各ステップをひとつずつ順番に進める必要はありません。
ただし、優先順位としては、STEP1→STEP2・・・→STEP5で進めることで、リスクを最小化しつつ自己内利益を最大化できます。
まずは、最低限の金融リテラシーを得て、月々の無駄な固定支出を減らすことです。
月々の自己内利益は、シンプルに「収入ー支出」で決まります。
財布というバケツに穴がたくさん開いていると、たとえ高収入でもお金は貯まりません。手元に残ったキャッシュが複業と金融投資の種銭となり、自分株式会社のビジネスにレバレッジをかけてくれます。
まずは、多くのお金が出ていかないよう、最低限の金融リテラシーを身につけ、高貯金体質を目指しましょう。
次に、「会社員としての収入を最大化させる」方法を考えましょう。
サラリーマンの収入は、業界と会社の給与テーブルでほぼ100%決まってしまいます。
今の会社で得られる報酬のアップサイドに満足が行かないなら、転職を通じてキャリアアップを目指すが吉です。
もちろん、労働環境(ホワイトか?)、その会社で得られるスキルも鑑みて、会社を選ぶ必要があります。しかし、報酬が良い業界、会社ほどビジネススキルが身につきやすいという事実があります。

人材マーケットで高い評価を得るには、今の会社で高い実績を上げるか、新しいスキルを得るしかありません。
転職活動にだけ力を入れても、新しい就職先が見つかったり、年収が一時的に上がるだけです。もちろんこれもOKなのですが、スキルと実績を積み、人材の希少価値をあげる視点も持ち合わせておきましょう。
STEP2の本業収入の最大化と合わせて、コツコツ積み上げていきたいのが、複業で自分の商品を持つこと。
ただし、STEP3の復業に関しては、
- マネタイズ(収益化)には時間がかかる
- 複業収入をアテにして意思決定しない
- まずは、時間を投資してみる
を前提にすることです。オウンドビジネスの世界は、マーケット原理が働くので、サラリーマン収入と違い報酬が確約されているわけではありません。
収益化までに多くの時間を要します。
まずは、どんなビジネスが自分に合っているのか?。実際に自分の手と足、時間を突っ込んで種まきにトライしてみましょう。
ビジネスが軌道に乗り始めたらお金でレバレッジ(仕事を外注する)をかけてもいいのですが、まずは小リスクで始めること。「失ったものは時間だけで、経験は得られた」というスタンスで複業は進めましょう。
次に、使い道のないお金は金融投資に回しましょう。
個人的には、インデックス投資で世界の成長に乗っかるのがベストだと思っています。
ほかにオススメ金融投資を紹介すると、
信用のある大企業に勤めている方は、不動産オーナーになるのもオススメ。株式投資では高配当株への投資にレバレッジをかけることができません。しかし、不動産投資であれば、お金を借りてインカムゲインを得ることができるので、毎月の収入にレバレッジをかけることができます。
最後は、「遊び」です!笑
現代は、あらゆることがコンテンツになります。
本気で追求した遊び(とそこで得た経験)はそのままビジネスになり得ます。
今すぐにはお金にならないけど、自分が好きで他人より没頭できる趣味があれば、そこにお金と時間を費やしてみましょう。
STEP2-STEP4は並行して進めるべし

「いま自分はどこに集中すべきか?」というリソース配分のバランスは、一度あらゆるものに手を出してみないとわからないものです。
(賛否両論ありそうですが)「いまは会社の本業が忙しいから・・・」と理由をつけて本業1本でいると、自分株式会社の利益は一生勤め先に依存したままです。
なので、ほんの少しの時間でもいいので、一部のリソースを複業や趣味、金融投資に当てることを強くオススメします。(インデックス投資なんて、一度意思決定してしまえば、毎月勝手に株が買われていくので、もはや意思決定リソースも時間も不要です!)
【まとめ】僕らは「一億総経営者時代」に生きている
ここまで、誰でもチャレンジできる、マーケティングよりよっぽど大切な「資本主義の攻略ステップ」についてお伝えしてきました。
簡単にまとめると、今日から視野に入れるべきは以下の3つです。

- 会社員としての収入を増やす
- 自分の人材価値を上げる
- 自分の商品(ビジネス)を持ち、収入ポートフォリオを増やす
この概念図とこれら3つのポイントを意識して、自分株式会社の利益を最大化することに注力していきましょう。
「いまの会社の給料に依存せず、ほかの会社や複業で収入アップを目指す」視点が、あなたに生まれたら、今回の記事の役目は果たされたかと思います。
正直な話、自分のビジネスを持ち、さらにそこから収益を得ることはかなりの時間を要します。しかし、スタートしないことには何も始まりません。
何らかの売り物(強みやスキル)を持って、資本主義市場に乗り込んでいきましょう!
これだけビジネスの参入障壁が落ち、かつ不安定なVUKAと呼ばれる時代には、平凡なサラリーマンでも「自分株式会社のオーナー」として、収入の最大化、収入源の多角化、支出の最小化の3つの視点が求められます。
ということで、
僕らは、「一億総経営者時代」に生きているのではないでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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