仕事の量が減らなくて、疲れ切っているあなたに言いたい・・・。もしかしたら、良いように使われているかもせいれません。
仕事ができて、お願いしたら引き受けてくれる人は、上司からしたらおいしい部下です。
なぜなら
- いざとなったら便利
- 自分のチームの成果は自分の手柄
- 優秀な人を下にしていれば、仕事は安泰
極端な話ですが、このようなことを考えている人も一部には居ます。そんな人に潰されないためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。
体が潰れるならだけならまだマシですが、精神的に潰されたら最悪、再起不能になることもあるので、今のうちに対処法を知っておきましょう。
優秀な人ほど潰されてしまうプロセスとは?
まずは優秀な人が潰れてしまう経緯ですが、大きく2つのパターンがあります。
- 被害型
- 自爆型
被害型は上司や同僚によるもので、自爆型は自らの行動によって疲弊してしまうパターンです。
普段の仕事を思い出して、どれに当てはまるか思い出してみましょう。
周囲から被害を受けて潰れてしまうパターン
上司の嫉妬や、同僚による足の引っ張り合いが含まれます。
意図的に「潰そう」と考えてない場合もありますが、気を付けないと潰れてしまいます。
理由①:上司や同僚からの嫌がらせ
上司や同僚が優秀な人に対して嫉妬していることが考えられるでしょう。
- 昇進したら、自分の立場が危うくなる
- 先に昇進されるのがムカつく
このようなことを考えていて、優秀な人に対して嫌がらせをすることがあります。
例えばミスの押し付けや、雑用の押し付け。成果を評価してくれない上司や同僚から、成果を横取りされることもあったりします。
理由②:管理職の能力が不足している
優秀な人が潰れてしまう原因の1つが、管理職の能力不足です。
部署やチームのポテンシャルは、管理職のマネジメント能力で上限が決まると言っても過言ではありません。
いくら優秀な部下が居ても、管理職が普通だとチーム全体は普通の力しか発揮できません。
その理由は
- 管理職が優秀な人の能力に気付かない
- 優秀な人の考えや行動に対応できない
- 優秀な人でも平社員だと裁量権がない
ですので、管理職が並だと優秀な人は力を発揮できず、力を持て余してしまいます。しばらくすると、あなたの腕がサビてしまうでしょう。
理由③:優秀な人に仕事が集まりすぎてしまう
優秀な人だから、つい仕事を振ってしまう。そんな同僚や上司の気持ちは分かるのですが、これも人材が潰される原因の1つです。
悪気なくやられることもあって、仕方なく平均以下の人の尻拭いをさせられている状況が増えます。
優秀な人は、そんな仕事をあっさりクリアしてしまうので、周りの人はより信頼を寄せてしまうでしょう。
最初は負担にならなくても、少しずつ仕事量が増えて、気付けば処理能力を超える量の仕事を任せられていることも。
仕事が増えていけば疲れるのは当然のことで、過労で潰れてしまうかもしれません。
優秀な人が自分で自分を追い詰めてしまうパターン
こちらは自爆型。
優秀な人の性格や、心理的なことが原因で潰れてしまいます。
理由④:責任感が強く頑張りすぎてしまう
責任感の強さから、自分の仕事は自分が片付けるべき。頼まれた仕事を完璧に仕上げるべき。
ほぼ全てのことに対して「しなければいけない」と思ってしまい、潰れてしまうパターンです。
社会人として責任感が強いのはとても良いことですが、行き過ぎると自らを潰すこともあるので気を付けましょう。
理由⑤:頼られるのが嬉しい
人の究極の幸せは4つの要素で構成されてます。そのうちの2つに当てはまるのが「人から頼られること」です。
人の究極の幸せは以下の4つ。
- 人に愛されること
- 人に褒められること
- 人の役に立つこと
- 人から必要とされること
周りから頼られることは、必要とされていることの証明ですし、人の役に立ちます。
ですので、忙しくても仕事を引き受けようとしてしまうのです。
気付けば処理能力を超える仕事を、抱えてしまうことになってしまい、潰れてしまいます。
参考:大山泰弘の名言
理由⑥:今よりも評価が下がってしまう恐怖感
できるだけ仕事を引き受けて、完成度の高い仕事をこなしていると、急に手を抜くことが怖くなります。
- ほぼ完璧な仕事をしていたのに合格点に下がった
- 今まで引き受けていた仕事を断った
- 周囲に対するサポートが減った
こんな変化があったら、確かに評価が下がってしまうかもしれません。実は考えすぎなのですが。
優秀な人でも自分に自信を持てない人は、このトラップにかかってしまいます。
優秀な人が潰されないための対処法
さて、優秀な人が潰されるパターンが把握できたところで、どのように対処していくかアドバイスしていきます。
根本的な話をしますと、自己肯定感を上げることが効果的ですので
- 仕事を断る勇気が持てない
- 周囲の目や言葉がどうしても気になる
- 仕事の質を少しでも下げることが許せない
このような人は、まず自己肯定感を上げてください。
自己肯定感を上げる
優秀な人が潰されてしまう根本的な原因は、自己肯定感の低さにあります。
周りの目や評価が気になることで仕事を断れなかったり、常に全力で取り組んでしまい、潰れてしまうのです。
周りからどう思われようが気にならなくなれば、心理的なプレッシャーから解放されるので、潰されなくなります。
意識して自分自身に優しい言葉をかける
優秀な人は自分自身に対して「まだまだ、こんなものじゃない」と常に厳しい言葉をかけている方がいます。
だからこそ優秀なんですが、やり過ぎると自分を潰してしまうことに。
周囲からよく褒められるなら良いですが、そんな環境じゃなければ自分に優しい言葉をかけないと、いつか壊れてしまいます。
「このくらいはできて当たり前だ」と簡単に考えず、ひと仕事終わったら「よくやった俺」と、ねぎらってみましょう。
最初は気持ち悪いかもしれませんが、少しずつ自分自身に優しい言葉をかけてみてください。
少しずつ新しいものに挑戦する
仕事でも良いですし、プライベートで新たに何か挑戦してみたり、資格を取ってみたり、新しいことに手を出してみましょう。
なぜ、このようなことが必要なのかというと、普段の仕事だけでは成長を感じづらくなるからです。
新しく始めたことは成長を感じやすく、自分自身を褒める機会が増えます。
しかもスキルが向上したり、プライベートが充実したりと一石二鳥です。
過去の自分自身と比較する
自己肯定感が低い人は、つい周りの人と自分を比較してしまいますが、それは間違いです。まだ自分に自信が持てない人は、過去の自分と比較してください。
周りと比較すると、他者と比べて足りてない部分ばかり目に入ってしまいます。
結果、余計に自信を失ってしまって前に進めなくなるのです。
ですので意識して過去の自分と比べるようにしましょう。
そうすれば、以前の自分より成長した部分を客観視できるので、モチベーションを維持できます。
周囲から潰されないための回避方法
それでは優秀な人が潰されないための回避方法に入ります。
容量オーバーの仕事は断る
明らかにこれ以上の仕事は引き受けられないという時は、仕事を断ってください。
仕事を断る時はハッキリと断らないと伝わらないので、ストレートに無理だと伝えてください。
その後、相手が引き下がってくれたらそれで交渉は終わりです。
理由を聞かれた場合は、仕事を引き受けられない理由を具体的に説明し、納期を引き延ばすなどの交渉に持ち込みましょう。
少し納期を遅らせてくれたら大丈夫。そんなスケジュールでも、最初に無理だと伝えた方が交渉は有利になります。
なぜなら、お願いした側からは譲歩してくれたように見えるからです。
これは、ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックという交渉術で、最初に大きな要求を見せておいてからワザと引き下がり、本当の要求を通しやすくする方法です。
仕事の依頼が続いているときの反撃に使えます。
パワハラなどには法律で対抗
パワハラやモラハラを受けて、潰されそうになったら法律で戦いましょう。
ですが、会社という組織は騒ぎが大きくなることを嫌うので、段階を踏むことが鉄則です。
- 証拠を持って上司や人事に相談
- 動きがないなら、その時の対応も含め役員や社長に相談
- 最終手段は弁護士に依頼です
警察に被害届を出せるほどの事例でなければ、最後は弁護士の出番です。
さすがにケガをさせられたり、物がなくなるようであれば、警察に被害届を出すのが1番効きます。
ですが解決したあとは、被害を受けた側であっても、会社に居づらくなる雰囲気になってしまうことがあるので、辞めるつもりでカウンターを打ちましょう。
上司に気に入られるよう演技する
本当の意味での優秀な人は、上司に気に入られるよう演技までできます。
このような演技をすれば、だいたいの上司は落ちます。
- 自分のことを下げる
- 上司のことを尊敬する
- 昼休みや仕事終わりを有効に活用する
上司からすると、いつも近くに居て、持ち上げてくれて、時には相談されたら悪い気がしないのです。
このような部下を演じられるなら、やってみましょう。無理はしなくても良いですよ。
優秀な人が自分で潰れないようにするための対処方法
次は優秀な人が自爆しないための対処方法です。
いくら仕事ができる人でも、真面目な性格が毒になることもあります。
自分を客観的に見て、真面目だったり完璧主義なところがある人は要注意です。
全ての仕事に全力を注がない
優秀な人はつい全ての仕事を100%のパワーでやってしまう傾向がありますが、そのクセをやめるよう意識してみましょう。
仕事はそれぞれ重要度がバラバラです。
重要度の低い仕事まで全力でやっていると、体力も精神力も削られてしまい、潰れてしまいます。
ですので重要ではない仕事は、肩の力を少し抜いてください。
そうすれば仕事量を減らさずに自分自身の負担が軽くなるでしょう。
周りからの評価を恐れない
仕事を断ったり、仕事の質を少し下げることで評価が落ちるのではないか、と不安になるかと思います。
確かに一時的に落ちる可能性はありますが、総合的に見て成果が出ていれば、最低でもプラスマイナスゼロとなるでしょう。
例えば、ちょっとした仕事を少し後回しにして合格点で提出する代わりに、重要な仕事を納期よりも早めにかつ、ほぼ完璧に仕上げてしまえば、評価は下がりません。
- 手を抜いてもいい所は抜く
- できない量の仕事は引き受けない
- 優先順位や納期を後にできる仕事は交渉して引き延ばす
この3つをすると、一時的に評価を下げてしまうかもしれませんが、無理をして潰れてしまったら結局は評価が下がってしまいます。
優秀な人でもギリギリの状態が続くのは大変です。
自分の身を守るためにも、多少の余裕は作っておきましょう。
自己管理を徹底すること
優秀な人でも真面目すぎたり、完璧主義の域に入っている人は、自己管理をしていないと、気付いたらもう潰れていた。そんなことがあります。
特に心身の状態管理に気を付けましょう。
- 睡眠をちゃんと取ること
- 心身ストレスチェックをしておく
- 「まだ大丈夫」は大丈夫じゃない
睡眠はとても重要な時間で、不足すると精神不安を起こしやすくなります。
ですので、睡眠時間はしっかり確保しましょう。
参考:睡眠障害とうつ病の関係は?-健達ねっと
「俺はまだ大丈夫だ」
なんて思っている状態は、実はかなり良くない状態です。
定期的にストレスセルフチェックをしておきましょう。
→厚生労働省「5分でできる職場のストレスセルフチェック」
転職カードを持つ
あくまでも転職は最終手段ですが、いくら上司や会社に改善を求めても動きがないときのために用意しておきましょう。
優秀な人なら、すぐに転職先は見つかります。ですが、仕事を続けながら転職活動をしてください。
仕事を辞めてしまうと収入源がなくなってしまい、焦ってブラック企業をつかんでしまう確率が上がってしまいます。
ですので転職活動は、在職状態のまま始めてください。
今の職場が向いていないと思っている方は、まずは転職サイトに登録して、エージェントの方に相談に乗ってもらいましょう。
仮にあまり転職意欲がなくても、あなたの業界に必要なスキルを知ることで、仕事に対するモチベーションやキャリア観を身につけることができます。。
- ビズリーチ
高収入・ハイキャリアを狙うなら絶対に登録しておこう!
(参考:ビズリーチの口コミ・評判は?) - リクルートエージェント
はじめての転職活動は、最大手のリクルートエージェントで!
(参考:リクルートエージェントの口コミ・評判は?) - Webist
Webマーケティング、クリエイターで仕事を見つける方におすすめ!
(参考:Webistの口コミ・評判は?)
優秀な人を潰す会社の特徴と対抗手段
これから挙げる特徴を持っている会社に勤めている場合は、今すぐにでも転職をした方が良いです。
せっかく持っているポテンシャルを潰されてしまいます。
こんな特徴の会社が優秀な人を潰す
優秀な人が潰される会社の特徴は
- いじめ体質な会社
- 保守的な考えの会社
- 協調性を重んじる会社
- 評価制度が実力主義ではない
このような会社です。
いじめ体質な会社
やってはいけないことですが、常態化していると当たり前だと感じてしまい、誰も止めてくれません。
そんな会社に優秀な人が入ると、ほぼ確実に標的になってしまいます。
証拠を確保しつつ、すぐに会社から抜けましょう。
保守的な考えの会社
一部の会社は問題ありませんが、変化を好まない会社にとって優秀な人は、邪魔になる可能性が高いです。
なぜなら優秀な人は効率よく仕事をするのが好きだったり、新しいものを生み出す力を持っているからです。
そんな人は、保守的な会社からすると「余計なことをする人」に見えてしまい、潰されてしまいます。
そして、保守的な会社は潰れやすいです。
伝統をウリにして安定している会社は別として、今は消費者のニーズに合わせた商品を提供し続けないと、売上が出ません。
例えば1806年に創業した亀屋良長という和菓子屋は、スライスようかんを売っています。
これを食パンに乗せて軽くトーストすると、手軽に小倉トーストができます。
伝統ある和菓子屋はいくらでもありますが、このように新しいものを考え、売り出すことで1歩抜け出せるのです。
こういった挑戦や成長をしない会社に将来はありません。
沈みそうな船からは、さっさと逃げましょう。
協調性を重んじる会社
社内の同調圧力が強い会社は、優秀な人が潰されてしまいます。
- 仕事の進め方にケチが入る
- 仕事の処理速度が速いと怒られる
- 仕事ができない人の尻拭い
こういった会社だと、せっかくの優秀さが仕事で発揮できません。
良いように使い潰されてしまうので、会社を変えた方がよりノビノビと仕事ができるかと思います。
評価制度が実力主義ではない
評価制度が曖昧な会社は、優秀な人にとって損をする可能性があります。
特に小さな会社で起こりやすいです。
- 上司に気に入られることが全て
- 優秀な人には仕事を振るだけ
- 文句が出ない程度に給料を出す
このような使い潰しが起こってしまいます。
明らかに成果を出しているのに、周りとの評価に差がないと感じたら、そんな会社は辞めた方が良いです。
確実に使い潰されてしまうので、早急に出て行ってやりましょう。
抵抗覚悟で改革に打って出る
ダメな会社を自分の力で良くしよう作戦です。
管理職を目指す長期戦か、社長への直談判という短期決戦を選びましょう。
どちらにしても抵抗される可能性があるので、強い意思が必要です。
よっぽど今いる会社に愛があるなら、抵抗や批判覚悟で改革しても良いですが、そこまでの会社愛がないなら、転職した方が早いです。
転職をする
結局のところ、会社との相性が良くないと感じたら、転職をするのが1番です。
なぜなら、環境を変える方が簡単だから。
特に日本の会社は「出る杭を打つ」ようなところがまだあって、優秀な人が潰されてしまうのです。
最近になって実力をちゃんと評価する会社が増えましたが、まだ完全に浸透してないので「この会社はおかしい」と感じたら、転職した方が良い結果になる可能性が高いです。
優秀な人は、思い切って外資に転職するのもアリです。
外資は基本的に実力主義なので、優秀な人にとっては働きやすい環境でしょう。
でも外資って英語必須じゃない?
それは言い過ぎで、日本語しか使えなくても外資系企業に入ろうと思えば入れます。
職種が限定されるかもしれませんが、日本の会社で使い潰されるよりはマシです。
まずは外資に向いているかどうか下記の記事でチェックしてみましょう。
【まとめ】優秀な人は潰されないよう立ち回ろう
優秀な人は同僚からの足の引っ張り合いに引きずり込まれたり、上司からの嫉妬で潰されてしまうことがあります。
周りの人に良いように使われないためにも、仕事を断る勇気を持ったり、全ての仕事を全力でやらないよう意識してみましょう。
同時並行で転職先を探しておくと、もっと好条件で働ける環境が見つかるかもしれません。ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
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